PayPay、楽天ペイ、Suica、iD、QUICPay……。
コンビニやスーパーのレジにはたくさんの決済サービスのマークがありますが、
「結局、何がどう違うの?」
と思ったことはありませんか?
普段からPayPayや楽天ペイを使っていても、それが「電子マネー」なのか「QR・コード決済」なのか、SuicaやiDとは何が違うのかまで知っている人は意外と少ないもの。
でも、難しく考える必要はありません。
キャッシュレス決済はまず、**「レジでどうやって支払うか」**で考えると簡単に整理できます。
キャッシュレス決済は大きく4タイプで考えればOK
まずは細かい仕組みやサービス名を覚えるより、
「スマホ画面を見せるのか?」
「カードやスマホをタッチするのか?」
という普段の使い方から考えてみましょう。
代表的なキャッシュレス決済は、大きく次の4タイプに整理できます。
- QR・コード決済
- 交通系IC
- 電子マネー(タッチ式)
- クレジットカードのタッチ決済
それぞれの違いを、下の「キャッシュレス決済 早わかりMAP」にまとめました。

PayPay・楽天ペイは「QR・コード決済」
PayPayや楽天ペイ、d払い、au PAYなどは、スマートフォンのアプリを使うQR・コード決済の代表的なサービスです。
レジでスマホに表示したバーコードやQRコードを読み取ってもらったり、お店に設置されたQRコードを自分のスマホで読み取ったりして支払います。
PayPay
PayPayは、コンビニやスーパー、ドラッグストア、飲食店など、さまざまなお店で利用できる代表的なスマホ決済サービスです。
レジではPayPayアプリを開き、コードを提示するか、お店のQRコードを読み取って支払います。
**「財布を出さず、普段の買い物をスマホで済ませたい」**という人にも使いやすい決済方法です。
楽天ペイ
楽天ペイも代表的なQR・コード決済サービスです。
楽天ポイントを支払いに利用できるので、楽天市場や楽天カードなど、楽天のサービスを普段から使っている人には馴染みやすいでしょう。
ただし、ここが少しややこしいポイント。
「楽天ペイというアプリ」と「楽天ペイのコード・QR払い」は、厳密には同じ意味ではありません。
楽天ペイアプリには楽天Edyなど、別の支払い機能もあります。
そのため「楽天ペイアプリを使っている=全部同じ決済方式」と考えなくてOKです。
Suica・PASMOは「交通系IC」
SuicaやPASMOは、電車やバスでおなじみの交通系ICです。
チャージした残高を使い、改札やお店の端末にカードやスマートフォンをタッチして利用します。
もちろん、使えるのは電車やバスだけではありません。
コンビニや飲食店、自動販売機など、対応しているさまざまなお店で買い物にも利用できます。
大きなメリットは、やはり支払いの速さ。
アプリを開いてコードを表示する必要がなく、カードやスマホをタッチするだけで支払いを済ませられます。
楽天Edy・iD・QUICPayなども「タッチ系」
ここから少し分かりにくくなります。
楽天Edy、iD、QUICPay、WAON、nanacoなども、基本的には対応する端末にカードやスマートフォンをタッチして支払います。
見た目の使い方はSuicaとかなり似ています。
ただし、**「いつ・どこからお金が支払われるか」**などの仕組みには違いがあります。
楽天Edy
楽天Edyは、基本的にあらかじめお金をチャージして利用するプリペイド型(前払い)の電子マネーです。
チャージした残高の範囲内で買い物します。
対応するスマートフォンなら、カードを持ち歩かずスマホをかざして支払うこともできます。
iD・QUICPay
iDやQUICPayは、クレジットカードなどと組み合わせて利用することが多いタッチ決済サービスです。
楽天Edyのように事前チャージして使う方法とは異なり、登録しているクレジットカードなどから後で支払うタイプもあります。
レジでは、
「iDで」
「QUICPayで」
と伝えて、カードやスマートフォンをタッチすればOKです。
楽天ペイと楽天Edyは何が違う?
名前が似ているので、特に分かりにくいのがこの2つ。
ざっくり言えば、
楽天ペイ → スマホ画面のコード・QRを使って支払う
楽天Edy → カードや対応スマホをタッチして支払う
という違いがあります。
楽天Edyは基本的に、チャージした残高から支払うプリペイド型。
一方、楽天ペイのコード・QR払いは、設定した支払い元などを利用して決済します。
同じ楽天のサービスでも、支払い方や仕組みが違うと考えると分かりやすいでしょう。
クレジットカードのタッチ決済とiD・QUICPayは何が違う?
これも、レジでは同じように「タッチ」するので混乱しやすいポイントです。
最近のクレジットカードには、カードを端末に差し込まず、対応端末へタッチするだけで支払えるものがあります。
これがクレジットカードのタッチ決済です。
Visa、Mastercard、JCBなどの対応カードで利用できます。
見た目の使い方はiDやQUICPayとよく似ていますが、決済の仕組みは別です。
レジでは、
「クレジットカードで」
「タッチ決済で」
などと伝えて利用します。
対応するクレジットカードをスマートフォンに設定して、スマホをタッチして支払える場合もあります。
「前払い・即時払い・後払い」の違いも知っておこう
キャッシュレス決済にはもうひとつ、大きな違いがあります。
それが、いつ自分のお金から支払われるかです。
前払い(プリペイド)
先にお金をチャージして、その残高から支払う方法です。
代表例:Suica、楽天Edy、WAON、nanacoなど
自分でチャージした金額を意識しながら使えるのも特徴です。
即時払い
買い物をすると、銀行口座などから原則その場で代金が引き落とされます。
代表例:デビットカードなど
現金払いに近い感覚で利用できます。
後払い(ポストペイ)
買い物をしたあと、クレジットカードなどの利用代金として後日まとめて支払います。
代表例:クレジットカード、クレジットカードと連携したiD・QUICPayなど
なお、PayPayや楽天ペイなどは設定している支払い方法によって仕組みが変わるため、単純に「前払い」「後払い」のどちらかだけに分類できない場合があります。
結局どれを使えばいい?
キャッシュレス決済はたくさんありますが、全部を使いこなす必要はありません。
普段の生活に合わせて選べばOKです。
普段の買い物をスマホ中心にしたい
PayPay・楽天ペイなど
財布を出さず、スマホひとつで幅広いお店で支払いたい人に向いています。
電車やバスをよく使う
Suica・PASMOなど
電車やバスだけでなく、コンビニなどでもタッチするだけ。
移動と普段の買い物をひとつにまとめたい人に便利です。
とにかく支払いを速く済ませたい
Suica・iD・QUICPay・クレジットカードのタッチ決済など
アプリを開いてコードを表示するより、カードやスマホをタッチするだけで支払いを済ませたい人に向いています。
楽天ポイントをよく使う
楽天ペイ・楽天Edyなど
楽天市場や楽天カードなどを普段から利用しているなら、楽天ポイントとの組み合わせを考えて選ぶのも分かりやすい方法です。
お得さだけで選ばなくてもOK
キャッシュレス決済というと、
「結局どれが一番ポイント還元率が高いの?」
が気になるところ。
ただし、ポイント還元率やキャンペーンは頻繁に変わります。
還元率だけを追いかけてたくさんの決済アプリを使うより、
- よく行くお店で使える
- 普段貯めているポイントが使える・貯まる
- よく使うクレジットカードと相性がいい
- 電車やバスをよく利用する
- 自分にとって支払い操作が簡単
といった基準で選ぶ方が、日常生活では使いやすいでしょう。
普段はPayPayや楽天ペイ、電車ではSuica、クレジットカードはタッチ決済というように、シーンによって2〜3種類を使い分けるのもおすすめです。
まとめ|「名前」より「どう払うか」で考えれば簡単
PayPay、楽天ペイ、Suica、iD、QUICPay……。
サービス名だけを見ると複雑ですが、まずは、
画面を見せる・読み取る → QR・コード決済
カードやスマホをかざす → IC・電子マネーなどのタッチ決済
クレジットカードを直接タッチする → クレジットカードのタッチ決済
くらいに整理すれば十分です。
さらに、
先にチャージする?
その場で引き落とされる?
後からまとめて払う?
という違いを見ると、それぞれの仕組みも分かりやすくなります。
どのサービスが一番優れているかではなく、自分がよく行くお店、使っているポイントやクレジットカード、ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
キャッシュレス決済は、仕組みが分かればそれほど難しいものではありません。
自分に合った2〜3種類を上手に使い分けて、毎日の支払いを便利にしてみてください。