USB-C、USB-A、Lightning、USB 3.2、USB4……。
USBには似たような名前が多く、「結局どれが速いの?」「USB-Cなら高速なの?」と分かりにくくなりがちです。
でも、ポイントは意外とシンプル。
「端子の形」と「転送速度・規格」は別物です。
USB-AやUSB-Cは主に端子の形、USB 5Gbps・10Gbps・USB4などはデータ転送の規格や速度を表しています。
つまり、USB-Cだから必ず高速というわけではありません。
まずはUSB-A・USB-C・Lightningの違いから見てみましょう。
USB-A・USB-C・Lightningの違い

USB-A
パソコンや充電器などで長年使われてきた、おなじみの長方形の端子です。
上下の向きがあり、現在でもPCや周辺機器などで広く使われています。
USB-C
現在主流になっている小型の端子で、上下どちらの向きでも差し込めるのが特徴です。
スマートフォン、パソコン、タブレット、外付けSSDなど幅広い機器で採用されています。
ただしUSB-Cはあくまで端子の形なので、同じUSB-Cでも転送速度・充電性能・映像出力などは製品によって異なります。
Lightning
主に旧世代のiPhoneやiPadなどで使われてきたAppleの端子です。
Lightningも上下どちらの向きでも差し込めますが、USB-Cとは形状が異なり、ケーブルを共用することはできません。
iPhoneではiPhone 14シリーズまでLightning、iPhone 15シリーズ以降はUSB-Cが採用されています。
ここまでを図にすると、USBのややこしさはかなりスッキリします。
USBの接続端子・コネクタ規格
USBの接続部であるコネクタ形状には様々な仕様があります。
最新の USB-C(USB Type-C)は通信速度が速く、異なるブランド・メーカーで採用されることで仕様が統一されているのでとても便利になり、現在の主流となっています。
| コネクタ | 特徴 | 向き | 主な用途・機器 | 現在の位置づけ |
|---|---|---|---|---|
| USB-C | 小型・高機能。高速転送や高速充電、映像出力にも対応可能 | 両面 | PC、スマホ、タブレット、SSDなど | 現在の主流 |
| USB-A | 長方形のおなじみのUSB | 上下あり | PC、充電器、周辺機器など | 現在も広く使用 |
| Lightning | Apple独自の小型端子 | 両面 | iPhone 14以前など | 旧世代Apple製品中心 |
| Micro USB(Micro-B) | 小型機器で広く普及した旧規格 | 上下あり | 旧Android、周辺機器など | USB-Cへ移行中 |
| Mini USB(Mini-B) | Micro USB以前に普及 | 上下あり | 旧デジカメなど | ほぼ旧製品向け |
USBの通信速度規格 比較表
| 現在のUSBスペック表記 | 最大転送速度 | 旧規格・名称の例 | 接続端子・コネクタ |
|---|---|---|---|
| USB 80Gbps | 80Gbps | USB4 Version 2.0 | USB-C (USB Type-C) |
| USB 40Gbps | 40Gbps | USB4 40Gbps | USB-C |
| USB 20Gbps | 20Gbps | USB4 20Gbps / USB 3.2 Gen 2×2 | USB-C |
| USB 10Gbps | 10Gbps SuperSpeedPlus | USB 3.2 Gen 2 / USB 3.1 Gen 2 | USB-C / USB-A |
| USB 5Gbps | 5Gbps SuperSpeed | USB 3.2 Gen 1 / USB 3.1 Gen 1 / USB 3.0 | USB-C / USB-A |
| USB 2.0 | 480Mbps High-Speed | USB 2.0 Hi-Speed | USB-C / USB-Aなど |
| USB 1.1 | 12Mbps Full-Speed 1.5Mbps Full-Speed | USB 1.1 Full-Speed | 主に旧USB-A |
※規格上の最大転送速度(理論値)です。実際の速度は接続する機器やケーブルなどによって異なります。
※表記は分かりやすさを優先して整理しています。最大転送速度は理論値で、実際の速度はパソコン・スマートフォン・ストレージ・ケーブルなどによって変わります。
最近は「USB 3.2 Gen 2」のような世代名だけでなく、USB 10Gbps、USB 20Gbpsのように最大転送速度で比較しやすくなっています。
USB まとめ
USBケーブル選びは「端子+性能」をチェック
USBについて細かな規格名をすべて覚える必要はありません。
ケーブルや周辺機器を選ぶときは、
① 端子の形
USB-C / USB-A / Lightningなど、接続する機器に合っているか。
② データ転送速度
写真や動画、外付けSSDなどを使う場合は、必要な転送速度に対応しているか。
③ 充電・映像出力など
高速充電(USB PD)や外部モニターへの映像出力が必要なら、それぞれに対応しているか。
この3つを確認すればOKです。
特に覚えておきたいのは、
USB-Cは「端子の形」であって、USB-Cだから必ず高速とは限らない
ということ。
見た目が同じUSB-Cケーブルでも性能は異なります。購入するときは「USB-C対応」だけでなく、転送速度・充電性能・映像出力など、自分が必要とする機能も確認しましょう。