ドウェイン・ジョンソン主演映画の最新作『カリフォルニア・ダウン』はカリフォルニアを舞台にしたアクション・ディザスタームービー。
アメリカ西海岸に実在する『サンアンドレアス断層』で発生した横ずれが原因として起こる超巨大地震と津波によりロサンゼルスが崩壊していく様子が描かれる。
映画『カリフォルニア・ダウン(California Down)』
映画『カリフォルニア・ダウン』予告編動画
映画のあらすじと概要
カリフォルニア州南部から西部にかけて約1,300kmにわたって続く巨大な「サンアンドレアス断層」が動いた日の人々を描く。
断層の横ずれで観測史上最大規模の地震が発生。
超巨大地震と津波によりロサンゼルスが崩壊、その余波はサンアンドレアス断層に沿ってサンフランシスコまで北上し混乱と壊滅的な被害をもたしていく…
タイトル:カリフォルニア・ダウン(California Down)
原題:San Andreas(サンアンドレアス)
制作:アメリカ/2015年
出演:ドウェイン・ジョンソン、アレクサンドラ・ダダリオ
オフィシャルサイト:http://www.californiadown.jp
配給:ワーナー・ブラザース映画
サンアンドレアス断層とは
本作品はもちろんフィクション。
製作陣は『現実の脅威に、映画ならではの創意を加え臨場感あふれる映像とドラマを完成させた』とコメントしている。
実際、米地質調査所は2015年3月に今後30年以内にカリフォルニア州でマグニチュード8以上の大地震が発生する確率を引き上げている。
サンアンドレアス断層はアメリカ西海岸にほぼ平行して北西~南東に走る長さ1,000キロメートル以上に渡る大きな断層。
この断層の活動によって周辺地域は地震の多発地帯となっている。
アメリカ西海岸は数多くの断層が存在するエリアだが、特にサンアンドレアス水平方面にズレを起こしている代表的な断層で、有史後数回の変動が起きている事でも知られている。
1857年にロサンゼルス発生した大地震では北方の断層が右ずれに動き、1906年のサンフランシスコ地震では最大6メートルの右ズレが生じている。
また、アメリカ合衆国がまだ存在しなかった西暦1700年頃にはアメリカ大陸の過去数百年で最大規模のマグニチュード9クラスの地震を起こしたと考えられ、この大地震は日本の太平洋岸各地にも最大6メートル超の津波が到達していたとされ、この地震の記録は日本の古文書にのみ記されている。
この瞬間も動いているサンアンドレアス断層
2015年11月、ロサンゼルス北部で地殻で謎の大きな異変が起きていると話題になっている。
ロサンゼルス北部を走るヴァスケス・キャニオン・ロードでは道路が5メートル近く隆起したり、崩落したりといった現象が発生し、サンアンドレアス断層から近い事も影響し大きな災害の予兆ではないかとの噂になっている。
実際に現場で撮影された動画がこちら。
【動画】Landslide Buckles Road, aerial video from Vasquez Canyon Rd, Santa Clarita, Massive Road Deformation
隆起、崩落で道路は閉鎖されているがスケーターには格好の遊び場になっているらしい。
Buckled Vasquez Canyon Road in Santa Clarita attracts skateboarders https://t.co/8OFVb4m6bI pic.twitter.com/TkMLckubkU
— ABC7 Eyewitness News (@ABC7) 2015, 11月 25
【ヴァスケス・キャニオン・ロードの地図】
Vasquez Canyon Rd. Santa Clarita, CA
この映画の見どころ
最新の映像技術や3D技術が駆使され、ロサンゼルス消防局の捜索救難ヘリコプターパイロットを演じるドウェイン・ジョンソンのマッチョなアクションが楽しめる映画だが、そこには実際に起こりうる災害が描かれているため、まるで現実の脅威を体験しているような臨場感がある。
関連リンク
映画『カリフォルニア・ダウン』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/californiadown/
Mysterious California landslide: Public warned to stay away from warped road (VIDEO, PHOTOS)
https://www.rt.com/usa/323632-california-road-warped-landslide/