Fスケール(藤田スケール)

Fスケール(藤田スケール)とは建造物や草木等の被害に基づいて算出される竜巻(トルネード)を強度別に分類する等級のこと。
1971年にシカゴ大学の気象学者 藤田哲也氏が提唱した。
日本では2007年4月から気象庁の予報用語に追加され、現在も使われている。
2006年にはEFスケール(改良藤田スケール)が公開されスケールで定義される風速と竜巻の被害想定がより実際と近くなるように改良されている。アメリカでは2007年よりEFスケールが採用されている。

藤田スケールの等級

F0~F5までの6等級に分類され被害が大きいほどFの値が大きく風速が大きかったことを示します。
日本ではこれまでF4以上の竜巻は観測されていません。

等級 風速 想定される被害
F0 17~32m/s
(約15秒間の平均)
テレビのアンテナなどの弱い構造物が倒れる。
小枝が折れ、根の浅い木が傾くことがある。
非住家が壊れるかもしれない。
F1 33~49m/s
(約10秒間の平均)
屋根瓦が飛び、ガラス窓が割れる。ビニールハウスの被害甚大。
根の弱い木は倒れ、強い木は幹が折れたりする。
走っている自動車が横風を受けると、道から吹き落とされる。
F2 50~69m/s
(約7秒間の平均)
住家の屋根がはぎとられ、弱い非住家は倒壊する。
大木が倒れたり、ねじ切られる。
自動車が道から吹き飛ばされ、汽車が脱線することがある。
F3 70~92m/s
(約5秒間の平均)
壁が押し倒され住家が倒壊する。非住家はバラバラになって飛散し、鉄骨づくりでもつぶれる。
汽車は横転し、自動車はもち上げられて飛ばされる。
森林の大木でも、大半は折れるか倒れるかし、引き抜かれることもある。
F4 93~116m/s
(約4秒間の平均)
住家がバラバラになって辺りに飛散し、弱い非住家は跡形なく吹き飛ばされてしまう。
鉄骨づくりでもペシャンコ。
列車が吹き飛ばされ、自動車は何十メートルも空中飛行する。
1トン以上ある物体が降ってきて、危険この上もない。
F5 117~142m/s
(約3秒間の平均)
住家は跡形もなく吹き飛ばされるし、立木の皮がはぎとられてしまったりする。
自動車、列車などがもち上げられて飛行し、とんでもないところまで飛ばされる。
数トンもある物体がどこからともなく降ってくる。

出典:気象庁

関連リンク

竜巻ポータルサイト – 気象庁
http://www.jma.go.jp/jma/menu/tatsumaki-portal.html

藤田(F)スケールとは – 気象庁
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/tornado1-2.html

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